山麓の集落で機械の修理・販売をしているメカ屋は、山奥で頭に角が生えた不思議な少年を拾う。メカ屋は少年に“ツノ”と名付け、実の子のようにかわいがるが、成長するにつれてメカ屋に惹かれていくツノに迫られてしまうvそんな時、ツノの実の父親から使者が迎えに訪れ、ツノの正体が竜神だと判明し――!?
第1章の時代背景および物語の設定は完全にファンタジー!「触手とか出てきたらどうしよう…」そんな初心者の心配をよそに物語は進んでいく。
結果としてファンタジー故に練られたキャラ設定には大いに魅力を感じることができた!メカ屋!?とても響きがいいじゃないか!!
ツノへの気持ちを父が自覚してからは若干展開が早いのではないかと感じつつも、葛藤を交えた話運びにそこまで違和感は感じなかった。
もしSEXをゴールとするならばそこへのプロセスが大事なんだ…大事なんだぞ…というBL弱者なりの言い訳にも優しくアンサーを返してもらえた気がする。
"龍"という設定も要所要所で活かされていて、オチとしても成り立っている。私は理解しました、これが世間でいうところのK・A・W・A・I・I…カワイイに違いないと。
何より話数が進むに連れ、各キャラがどんどん活きてくるところにとても好感が持てた。そうか…体位の複雑さ・アクロバティック加減だけがBLではないんだな!という勝手すぎる認識を改めつつ読了。