たつのおとしご
◆あらすじ◆
山麓の集落で機械の修理・販売をしているメカ屋は、山奥で頭に角が生えた不思議な少年を拾う。メカ屋は少年に“ツノ”と名付け、実の子のようにかわいがるが、成長するにつれてメカ屋に惹かれていくツノに迫られてしまうvそんな時、ツノの実の父親から使者が迎えに訪れ、ツノの正体が竜神だと判明し――!?
スタッフレビュー
第1章の時代背景および物語の設定は完全にファンタジー!「触手とか出てきたらどうしよう…」そんな初心者の心配をよそに物語は進んでいく。
結果としてファンタジー故に練られたキャラ設定には大いに魅力を感じることができた!メカ屋!?とても響きがいいじゃないか!!
ツノへの気持ちを父が自覚してからは若干展開が早いのではないかと感じつつも、葛藤を交えた話運びにそこまで違和感は感じなかった。
もしSEXをゴールとするならばそこへのプロセスが大事なんだ…大事なんだぞ…というBL弱者なりの言い訳にも優しくアンサーを返してもらえた気がする。
"龍"という設定も要所要所で活かされていて、オチとしても成り立っている。私は理解しました、これが世間でいうところのK・A・W・A・I・I…カワイイに違いないと。
何より話数が進むに連れ、各キャラがどんどん活きてくるところにとても好感が持てた。そうか…体位の複雑さ・アクロバティック加減だけがBLではないんだな!という勝手すぎる認識を改めつつ読了。
ハートの鍵を手に入れろ!【新装版】
◆あらすじ◆
容姿も地味…能力も並…そんな俺の名前は『鈴木太郎』。平凡すぎる自分に対して、コンプレックスを抱えていた。ある日、家に酔っ払った超美形男が現れた!!そいつは俺の姿を見た途端、泣きながら「元恋人にそっくりだ」とキスを仕掛けてきて…!?後日――新しい職場に現れたのは、あの時の美形男!彼の名前は、志賀凌太。志賀との出会いは、俺の転機になるのか!?
スタッフレビュー
鈴木の抱える承認欲求…志賀が抱える元カノコンプレックス…貴様らそれでも日本男子か(喝!)などと感じつつも読み進める。
意中の男性を射止めるにはまず胃袋を掴めという俗説があるが、それは男性間でも通用するものだということをこの漫画では教えてくれている。
そして鈴木の放つ若さゆえのおせっかいが抱擁感に切り替わるところで思わず感心。あの育ちの良さが醸し出す嫌味のない感じ…イルンダヨ!!ホントウニイルンダヨコウイウヤツ!!
女子との会話で自分の気持ちに気づく場面は「これ来るね?来るよね?」と心のなかで警戒しつつも、焦らず丁寧な心象風景の積み重ね、そして繋がる「鍵」。お見事です!
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