「アクセスBOOKS」スタッフのおすすめコミックをレビューとともにご紹介します!
妙にリアルな心情に共感の嵐
今回おすすめするのは2019年7月についにドラマ化もされた本作!
主人公の凪はやたら自分の人生はありふれていて大したことない…と否定的ですが、仕事も人間関係もなにもかもリセット出来る行動力がある時点で全然ありふれてませんもんね。凪ちゃん凄いよ…
いつも周りの空気を読み、自分を押し殺して生きてきた凪。
そして新たな環境で気づかされる本当の自分。それに向き合う姿は勇気がもらえます。
凪と慎二の想いのすれ違いっぷりも必見!ここまで真逆にすれ違う二人は今後どうなるのか…
これを読んで、自分の人生も振り返ってみるのも良いのでは…!
強く生きるんだサトル…!
地震と大津波で壊滅した地球を舞台に、はぐれた仲間や家族を探すために一人力強く生き抜いていく少年の物語。
勉強で得た知識は本当に役立つのか。身をもって実践していく少年・サトルのサバイバル術は見応えありです。
自然の脅威や野生の動物との戦いや、同じく生きのびた人たちとの出会い、共闘、事件…
家族とのかつての平和な暮らしを思い浮かべながら、数々の困難を乗り越えていくサトルに目が離せません!
さいとう先生独特の力強い表現・言葉に圧倒されながらも最後まで夢中で読んでしまいました。
今自分が何気なく暮らしている生活がどんなに豊かで恵まれているか、考えさせられる名作だと思います。
せつないピュアラブストーリー
再会した初恋の人は、車いすに乗っていました──。
仕事の飲み会で初恋の人・鮎川に再会しトキメキを隠せないつぐみ。
でも彼は交通事故で車いす生活を送っていて…。
障がいを持ってしまった鮎川を取り巻く人間関係を淡いラブロマンスだけでなく、現実と織り交ぜて丁寧に描かれています。
いろいろなことを諦め、人生について厳しい選択をしなければならないこと。
障がい者の方の苦悩が読んでいて胸を締め付けられます。
自分が、家族が同じ立場に立った時果たしてこの作品の中の彼らのように乗り越えていけるのか──。
とても考えさせられる作品です。
今こそ主役になるとき!
人生の危機に瀕した高校生・A治は、隣の席のC郎にある提案をする。
「俺と一緒に このモブ人生を脱出する道を探さないか」
そう、二人は華やかな人物の陰で生きてきた「モブ」だったんです!!
幼いころから様々なキャラたちの背景に見切れる、それだけの人生…。
キャラ付けを模索するが…クラスメイトがラブコメしててもモブ!
体育会系のキャラを目指してもモブ!
秀才キャラを目指してもテストは全教科平均点!あまりにもモブすぎる!
ついに、キャラ付けのためだけにホモを目指しはじめる始末…。
モブすぎて肛門が省略されていないか心配しつつ行為にいそしむも、ただ痛いだけ…。
もうこのモブ人生を脱却することはできないのか…そう思ったとき、描写が徹底的に簡略化されたA治の顔が…!?
読み終えたときに謎の達成感を感じる、そんな作品です!
勇気と優しさをもらえます
この人、恋愛や結婚とは無縁そうだなぁ……と、周囲からは「枠外」な女性と見られている真面目なアラフォー田中さん。
しかしそんな彼女の秘密の趣味は、ベリーダンス!
普段は化粧っ気がありませんが、プライベートでは一変。妖艶な田中さんの姿に、ミーハーな同僚女子はすっかりファンになってしまいます。
ある意味、超ギャップ萌えな作品です。
恋愛経験が無い田中さんのとってもピュアな可愛い姿にもきゅんとくること間違いなし!
ちなみに私も昔々にちょこっとだけベリーダンスに挑戦しました。
残念ながらセクシーにはなれずヒップスカーフを買って満足してしまいましたが、この作品を読んだらまた挑戦したい!という気持ちになりました。
なんだ、その東京かぶれのシャツは
この世界観は吉田戦車先生以外に真似できない。
ぷりぷり県から上京してきた“つとむ”は、郷土愛ゆえの他県とのコンプレックスや憧れを抱えながら社会人生活を過ごしていく。
どれもシュールで誰も考えつかないようなぷりぷり県独特の文化や名産は、どれも秀逸です。
表紙にもあるお弁当は「地球は青かった」を青海苔で表現したガガーリン弁当。
つとむも知らなかった、人気がなくてなかなか作られないこのお弁当は1日5個限定らしいです。
物産展で見かけたら買ってみよう!(ありません)