「アクセスBOOKS」スタッフのおすすめコミックをレビューとともにご紹介します!
上書き保存ができない恋…!
5年前に別れた元カレ・マコチの存在を引きずる毎日。
でも大丈夫!マコチは私の心の中にいつもいるから!!
元カレを神と崇め、SNSで検索したり、脳内で会話したり…と一見激ヤバに感じるのですが、当の主人公本人は全く不幸そうじゃないのがとても面白い。
むしろ「元カレマニアですけどなにか?」と開き直っている。このあっけらかんさ、尊敬したい。
だけど彼女も一人の乙女。
マコチとの絶望的再会を機に、変わろうと奮起します!
果たして“元カレ”の呪縛から逃れられることが出来るのか…!
主人公がハイテンションで困難に立ち向かっていく様子が読んでいて元気をもらえる作品です。
少女マンガでここまで泣いたのは初めて。
「天国に一番近い恋」から「死」がテーマの今作。
みきもと凜先生が一番描きたかったということもあって、ちょっとした仕草からキャラの心理描写まで、ものすごく丁寧に書かれています。
コメディ路線で進みますが、余命僅かの中で葛藤する実は泣き虫キラ君と、意外とアクティブなニノの絡みがとても可愛く、ときには切なく…ティッシュ3箱は使いました。ボロ泣きですね。
他の登場キャラも個性豊かで、特にキラくんの父親は大好きです。
変なキャラが好きなんでしょうか。
そんなこんなでテンポも良く、絶対読んで損しない作品なのでオススメです。
これを読むのはショタコンの義務
アウゲンブリック少年合唱団。
かつては孤児院、今では子供たちに勉強と合唱を教えるギムナジウム。
これは、そこで生活する少年たちの儚い物語――。
あーハイハイ、健全な人間をショタコンの沼に叩き落すヤツね…読む前はそう思っていました。
とにかく、少年たちに待ち受ける運命が辛すぎる…。
少年合唱団は表の顔、裏では""依頼""を受け少年たちに汚れ仕事をさせる闇組織。
少年たちは自らが奏でる歌に洗脳され、都合の悪いことは忘れさせられる。
そして、声変りを迎え歌えなくなった少年は――。
幼いその手を汚し、すべてを忘れる少年たち、彼ら運命をその目に焼き付けてください。
矢野とナナはやくくっついて…泣
高校生になった高橋七美。
同じクラスになった矢野元晴は女の子の3分の2は必ず恋に落ちるという男の子だった。
そんな彼のことが嫌いなナナは──?
近づいては離れてしまうナナと矢野の距離感にハラハラします。
登場するキャラクター一人一人の心が赤裸々に描かれ、真剣でまっすぐで一途だったり自暴自棄になったり…。
常にどこかしら影の部分が付きままとう恋愛が続き、読んでいて切なくなります。
きっと読む年齢で感じ方も変わっていくのではないでしょうか。
読むたびに重く胸を締め付けられる。でも何度も読み返したくなる作品です。
黒田芽衣子の生き様を見よ!
主人公・芽衣子はバリバッリのアラサーキャリアウーマン。
この作品で特に注目したいところは、芽衣子の性格の強烈さ!!
率直に「性格が悪い」と感じることも多く、意地悪を超えて時にはパワハラと受け取れるようなこともします。人の心をグサグサと傷付ける発言も少なくありません。
しかし彼女が一生懸命に働く姿はかっこよく、読んでいるうちに気が付くと彼女のファンになってしまいました。(でもパワハラはヨクナイ!)
「結婚」や「出産」が女性の幸せなのか……そんな重たいテーマもしっかりと描かれています。果たして芽衣子の選ぶ生き方とは。
前作『婚渇女子』からの続編となりますが、単体でも楽しめる作品です。
物語やキャラクターのことをもっと知りたい方は、ぜひ『婚活女子』も読むこともおすすめします。
丸裸の女子トーク!
女性のリアルな(リアルよりも酷い?)会話がずっと続く作品。
恋愛や恋人、男に対しての痛烈なトークやスカッとするような内容は男女どちらが読んでも受けると思います。
また、鍵となるのがその女子たちがルームシェアするアパートに突如飛来した宇宙人。
侵略するでもなく、地球のごはんをとても気に入り、のんびりと過ごす姿が可愛くて面白い。
不思議な宇宙人とパワフルな彼女たちのブラックコメディ、ドラマ化もしているので是非チェックしてみてください。
しんど…でも続きが気になって…
24歳の高校教師・原美鈴を中心とした生徒、友人らが引き起こす嫉妬、マウンティング、男と女の間ある性の不平等さを描いた本作。
かなり重たい内容でどの登場人物も苦しそうなのですが、救いどころもあるのでぜひ最後まで読んでもらいたい。
むしろ最後まで読まないとモヤモヤドロドロしちゃいますよ…!
フィクションのはずなのに、フィクションに感じれないリアルさ。
きっと形は違えど、誰しもがこういった人間の醜さを感じたことがあるから心が抉られるのではないかなと思います。
そして美鈴先生と生徒の新妻くんの関係が素敵!
高校生って眩しくて無敵だな~と思わずにはいられません…!
私の場合、大抵Hなこと考えてます。
頭の中で考えたことが、勝手に周囲に伝わってしまう奇病・通称「サトラレ」を持つ少女と、彼女たちが幸せに暮らせるように陰ながらサポートする対策委員会達の青春物語となる本作。
私自身、よく頭の中でアレコレ想像してしまう側の人間なので、もし、これが周囲に漏れていたらなんて考えただけでゾッとしますね。これも聴かれてるのかな?やめてよ。
登場人物について、特に主人公はさっぱり系女子でアレな発言も目立ちますが、普通に思春期な女の子なんですよね。ついつい応援したくなるのですが、下手にかまっちゃうと気づかれちゃいますからね。
そんな感じでおもしろい具合に拗れてお話が進んでいくのが見どころだと思うので、ぜひ読んでみてください。
胸が痛くなる鬱展開!!最高!!
『彼女代行』としてお金を稼ぐ女子大生と、彼女に魅せられた男たちのリアルなビターラブストーリー。
不幸な生い立ちの女の子が愛を知って幸せになる、そんな典型的なラブストーリーかと思いきやそうでもなく
わかりやすい幸せなハッピーエンドは存在しないんだというドキュメンタリーに近い作品でした。
孤独感や閉鎖感がうまく描かれています。
行き場のない感情がぐるぐる渦巻いて…独りでいたいのに孤独ではいたくないという表現がとても好きです。
配信開始から人気急上昇!今後も目を離せない作品です。
※ただし鬱に耐性の無い方は要注意!!!
イケメンで小説家って個人的最強
ハウスキーパーとして初出勤した先にいたのは…ヘンタイ小説家!?
初対面でいきなり告白されたと思ったら――…それって、小説のセリフ?
なんと彼は小説のことに夢中になると精神世界にダイブしてしまう男だった…!
最初はお互い「変わった先生」「ハウスキーパー兼妄想ダイブの相手」という認識しかなかったのに徐々に意識していく過程はじれキュン必須!
ダイブの時は積極的なのに普段は不器用な先生と、健気にサポートする主人公のやり取りがなんとも可愛い!!
テンポよくサクサク読めちゃうおすすめ少女漫画です!
七瀬かりんちゃんが大好き。
某推理マンガとは違い、怪異たちの知恵を司る神となった少女と、不死身の男性の2人を中心に事件を解決していく、ファンタジー要素てんこ盛りの本作。
私がオススメする一番のポイントは、タイトルどおり「虚構」がテーマであり、真実よりも「どうやって人々を納得させるか」に重きが置かれている点です。
犯人を探せ!というスタンスより最初から犯人が分かっていて、追い詰めていく過程にワクワクを感じる方にはものすごく楽しんでもらえると思います。コ○ンボ好きなんですよ。
キャラも魅力的で、原作の小説では伝えきれないマンガならではの描写も多々有り、読んでいて時間も忘れるくらい濃厚な内容となっています。
ふわふわの父娘愛
娘を捨てた父親と過ごす2ヶ月限定の父娘生活。
柔らかい絵のタッチに惹かれて読んでみると、内容も柔らかく、温かい人間ドラマでした。
生まれてすぐの自分を捨てたことを憎み、口をきかないことを決めた娘”るつぼ”が、父親やまわりの人たちやとの関わり合いなかでゆっくりと絆されていくのが、とても微笑ましいです。
なんてことないセリフや仕草も丁寧に描かれていて、登場キャラがみんなかわいい。
飄々として謎の多い父親に迫っていくミステリーな部分も魅力です。
「実を言うと○○はもうだめです」の元ネタ
「ちせ」はかわいい。
初めてこの作品を最後まで読み終わった時、涙がひたすら止まらず、虚無感に襲われ、しばらく寝込んでしまったことが記憶に残っています。
よく『鬱漫画』と言われていることが多い本作ですが、読後1週間位はかなり引きづられました。
しかし、それだけ人の心ましてや身体にまで影響を与える作品はそう多くないでしょう。
ストーリーはタイトル通り、主人公の彼女である「ちせ」が世界を救う最終兵器となります。そう、世界は滅亡の危機にあります。
しかしそんな過酷な状況の中で、物語は「ちせ」達による高校生同士の不器用な恋愛が中心に進んでいきます。
純粋にお互いを求め、少しずつ成長していく姿はとても尊い。世界の存続よりも、お互いが結ばれることの方が大事なのでは、とさえも思ってしまいました。
前述の通り、読むと気分が落ちてしまうかもしれません。
ただ、それ以上に人を愛する気持ちの素晴らしさを実感し、心が洗われると思います。
「ちせ」はかわいい。
演技力で殴り合うバトル漫画
女優を目指す女子高生・夜凪は有名芸能事務所スターズのオーディションで天才的な芝居をするも不合格。
それは彼女の危険な演技法に理由があった。
しかし、夜凪の才能に魅せられた映画監督・黒山が役者の世界に誘う─…!
役者を題材とした少年漫画としては珍しい作品。
一度役に入ると周りが見えなくなってしまう主人公・夜凪が役者仲間や大物映画監督など周りとの関わりの中で成長し、
大女優への道を立ち止まりながらも突き進んでいきます。
スターズの天使や天才舞台役者と共演し己の演技を高めていく夜凪ちゃんから目を離せません!!
「おまえ…人魚姫みたいだ…」
舞台は明治、文明開化で栄えた港町・横濱。
異国に帰ってしまった父、そして目立つなと厳しくしつける母。
そんな二人を親に持ち、""本当の姿""を隠し地味に生きる16歳の少女・茉莉亜。
しかし、ある日名家の子息・麟太郎に""本当の姿""を見られてしまい――。
身分違いの少年少女が徐々に打ち解けていく、その過程がとにかくカワイイ!
「異人の子」として蔑まれる茉莉亜には様々な困難が立ちはだかりますが、
麟太郎はそんな彼女を対等な人間として扱いまっすぐな瞳で見つめる――。
読んだら優しい気持ちになれる、そして色々考えさせられる作品です。
キュンキュンしたい方はぜひ読んでみてください!
で、次の握手会いつ?
「何でもしますから、命だけは…」
「じゃあお前ら、アイドルやれよ。」
犬金組の若手組員3人は仕事で大失態をやらかしてしまう。
落とし前として組長から命じられたことは「性転換してアイドルデビュー」…!?
しかも……えっ、売れちゃうの!?
どんどん加速していく人気、だけど中身はイカツイおじさん。
可愛いアイドル(見た目)が胡坐をかいて酒を飲まないで―――!
冒頭からぶっ飛んでる!だけど設定が出オチ感?
……いいえ、ずっと面白いんです…!!
細かいことは気にせずに笑えるギャグ漫画です!
溺愛サイコー!!なお、現実は非常。
狂気じみたJKの真っ直ぐすぎる愛が、拒むでも受け入れるでもなく、ただただ流され続ける本作※百合マンガです。
「でもちょっとだけだから!!先っぽだけだから!!」
「どこだよ お前の先っぽ」
少年・青年向けなので下ネタに走りがちですが、とにかく勢いがある作品なので読みやすいです。財力ネタだけかと思いきや、1巻に出てくるくらいで、2巻以降も飽きないようにバリエーション豊かに告白が続きます。私ならお金関係なく即OKしちゃいそうですね。こんなに好いてもらえるなら。
頭空っぽにして楽しめるので、疲れたあなたにおすすめの作品です。
富士山さんの富士山は富士山並
思春期ならではの男女の機微…微妙な距離感…そんな独特の空気感を鮮やかに描いた作品がコチラ!
思春期真っただ中の上場くんがふとしたことで富士山さんにときめいちゃって告白&即OK。
何気ないことでドキドキする二人の日々を官能的なタッチで描写…するんだけど、この作品の見どころはそこだけじゃない!
なんといっても富士山さんがデカい!身長181センチ!
読者はそんな富士山さんを上場くんの視点で見るから、とにかく”色んなところ”が大・迫・力!
さあ、みんなも富士山さんのデカさを体験しよう!
ふわふわ、もふもふ、ぽよぽよ。
「エンジョイろうどう!」「ろうどうはせかいをすくう!」「やりがいこそごほうび!」など心に響く、心が痛む(!?)名言が多数!
主人公はごく普通の社畜リーマン。ある日突然、月からやって来た謎のうさぎと同居することになるが、
そのうさぎの正体は、日本のブラック企業も真っ青になるほどの超過酷環境で働いていた社畜!!
とにかく社畜うさぎ・ふわみともふこが一生懸命で健気で可愛すぎます!!
ぽよっぽよの身体にくりくりのおめめ。思わず抱きしめたくなります。
彼女たちにとってはパック寿司のガリもごちそう。段ボールは高級ベッド。
どんな仕事だって、無報酬だろうと喜んで取り組みます。
え、有能すぎるのでは??
そんな彼女たちの素晴らしい働きっぷりは……ぜひ本編でお楽しみください。
約束が果たせますように
自身の血を混ぜて描いた絵に奇跡が起こる、不思議な力を持った少女・アイシャ。
やがてその絵は人々を害し「魔女の怪画集」と呼ばれるようになってしまう。
アイシャは自ら描いた友人・ロキにすべての絵を燃やすよう最後の願いを託す。
少年・ロキとアイシャの約束の物語。
ロキは怪画を封額するためにの遥かなる旅路に出る。
そこで出会う仲間や敵…。ロキは無事にアイシャとの約束を果たすことができるのか。
なぜアイシャの絵画は『怪画』となってしまったのか─…。
美しくも悲しい作品に惹きこまれること間違いナシ!!
名前にこめられた想い
両親から、あるいは親族から与えられた「名前」にまつわるストーリーを集めたオムニバス。
自身の名前に対する葛藤や名付けた親の思いがそれぞれの話に詰まっていて、なんとも言えない読後感があります。
良い話だけで終わらないのもこの作品・作者の魅力ではないでしょうか。
読む年代によって捉え方が変わる作品だと思うので、ライフステージが変わるごとに読んだらまた違う感想が生まれるのではないかと思います。
名前に対してあらためて向き合うきっかけになり、他人の名前にどんな意味があるのか知りたくなりました。