「ジョジョの一巡後の世界って何?」
「ジョジョの各シリーズって、どうつながってるの?」
今回の記事では、このような疑問にお答えしていきます。
- ジョジョの「一巡後の世界」とは何なのか
- 何部までが「一巡前の世界」で何部から「一巡後の世界」なのか
- ジョジョランズは「一巡後の世界」なのか
それでは、一つずつ見ていきましょう!
目次
【ジョジョ6部】新しい世界観「一巡後の世界」とは?
結論から言うと、「一巡後の世界」とは、ジョジョの6部から登場した概念で、現在の宇宙が終了した新しい宇宙のことを指します。
この説明だと理解しづらいので、下記で詳しく解説しますね。
6部のラスボスであるプッチ神父は、スタンド「メイド・イン・ヘブン」を擁し、時を加速させる能力を持っていました。
そのスタンド「メイド・イン・ヘブン」によって、宇宙を一度終了させ、新しい宇宙を開くことを画策します。
なぜなら、現在の宇宙から新しい宇宙に移行することによって、人々は一度人生を経験した状態で、新しい人生を迎えられるから。
生きている人であれば、全宇宙の記憶は新しい宇宙にも持っていけるようです。
このような行動をとった背景には、彼の下記のような信念がありました。
頭脳や肉体ではなく精神がそれを体験して覚えて知っているのだ!
そしてそれこそ「幸福」であるッ!
独りではなく全員が未来を「覚悟」できるからだッ!
「覚悟した者」は「幸福」であるッ!
悪い出来事の未来も知ることは「絶望」と思うだろうが、逆だッ!
明日「死ぬ」とわかっていても、「覚悟」があるから幸福なんだ!
「覚悟」は「絶望」を吹き飛ばすからだッ!
引用:荒木飛呂彦 ジョジョの奇妙な冒険 Part 6 ストーンオーシャン 集英社文庫 257ページ
プッチは、「覚悟=幸福」と捉えていたため、宇宙を一巡させ、人々に覚悟するよう促したわけですね。
しかしこの計画は、最終的にはエンポリオ少年によって、阻止されてしまいました。
なぜなら、宇宙が完璧に一巡する前に、エンポリオ少年によって殺害されてしまったから。
宇宙が完璧に一巡する前に、唯一因縁があるエンポリオを殺害しようとし、逆に返り討ちにあってしまったのでした。
プッチが「時の加速」を始めたのは、ケープカナベラルにあるビジター・センターであり、一巡が完了するのもこの時点でした。
「ケープカナベラル」
地球の重力(引力)が最も弱い場所。
6部の最終決戦の地。
しかし、この時点に辿り着く前に、唯一因縁があったエンポリオを葬り去っておく必要があったのです。
なぜなら、エンポリオが生きたまま一巡が完了してしまうと、「エンポリオは生き残る」という運命が決まってしまうから。
そうなると、いつエンポリオに寝首を掻かれるか分からないプッチは、安心して新しい世界を生きられませんよね。
というわけで、一巡が完了する直前である、「グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所」で時の加速を止めたのでした。
そしてこの世界が、俗に言う「一巡後の世界」です。
この世界は一度宇宙が終了しており、前宇宙と似たような歴史を展開して、「グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所」の時点まで至っています。
またこの世界には、前宇宙で死んだ人は到達することができません。
よって、死んだ徐倫や承太郎たちは到達することができず、雰囲気は似た別人が置かれていました。
(宇宙の流れは決まっているため、前の宇宙で死んだ人には、似た別人があてがわれる)
この新世界では、前の宇宙から到達した人たち(エンポリオやプッチ、プッチに因縁の無い人たち)は、前の宇宙で体験したことを想起できる「予知能力」を持ちます。
これが、プッチが人々にもたらしたかった「覚悟」=「予知能力」というわけですね。
しかし結局、その後にプッチが殺害されたことによって、「一巡後の世界」は未完成となったのでした。
プッチの存在が消えると、「時の加速」も無かったことになります。
よって、どんどんと時が遡っていくのでした。
しかし、一度終了した宇宙に戻ることはできません。
なぜなら、前宇宙の特異点(宇宙の終焉)は通過しているため、加速が開始した「ケープカナベラル」〜宇宙の終了までは、記録されてしまったのでした。
よって、元の世界とも「一巡後の世界」とも異なる、新たなパラレルワールドが誕生してしまいました。
この世界は、元の世界とも「一巡後の世界」とも、ほとんど関連していません。
運命は決定しておらず、人々の予知能力もないのです。
ただし、「全く新しい世界」というわけでもありません。
言わば、「一巡前の世界」の「あったかもしれない未来」=パラレルワールドとなるのです。
現に、その世界に到達したエンポリオは、徐倫やアナスイに似たアイリンやアナキスと出会ってますしね。
こうして、プッチに勝利したエンポリオは、かつての記憶を持ちながらも、新たな人生をスタートさせたのでした。
何部が一巡前で何部から一巡後?
次に、各シリーズごとの時系列を考えていきましょう。
結論から言ってしまうと、
- 1〜6部までが「一巡前」
- 7〜9部が「一巡後」
になります。
複数の宇宙が存在し、時系列がぐちゃぐちゃになっているので、混乱されている方は多いのではないでしょうか。
ジョジョ1部と7部を比較
まずは、第1部と第7部です。
先述した通り異なる宇宙の話であるため、ストーリーに密接なつながりはありませんが、いくつかの共通点があります。
具体的には、下記のような共通点があります。
主人公 | 指南役 | 敵キャラ | スタンドに近づく技術 | |
---|---|---|---|---|
1部 | ジョナサン・ジョースター | ウィル・A・ツェペリ | ディオ・ブランドー | 波紋 |
7部 | ジョナサン・ジョースター (愛称:ジョニィ・ジョースター) | ジャイロ・ツェペリ | ディエゴ・ブランドー | 鉄球 |
まず主人公についてですが、7部の主人公は愛称をジョニィ・ジョースターと言い、本名がジョナサン・ジョースターのようですね。
1部のジョナサン・ジョースターと同姓同名です。
また指南役は、7部ではジャイロ・ツェペリ、1部ではウィル・A・ツェペリで共通していますね。
敵キャラとしては、言わずと知れた1部のディオ・ブランドーと、7部のディエゴ・ブランドーが共通。
そしてスタンドに近づく技術として、波紋と鉄球が相対します。
上記のように共通する点はさまざまありますが、ストーリーとしてはジョナサンが死ぬシーンでディオが死んだりと、密接な相関関係はないのでしょう。
ジョジョ4部と8部を比較
次に4部と8部を比較していきましょう。
こちらも1部と7部同様、さまざまな共通点があります。
具体的には、下記の通り。
主人公 | 友人 | キーキャラ | 物語の舞台 | スタンドを引き出す道具 | |
---|---|---|---|---|---|
4部 | 東方仗助 | 広瀬康一 | 吉良吉影(敵) | 杜王町 (大震災前) | 弓矢 |
8部 | 東方丈助 | 広瀬康穂 | 吉良吉影(味方) | 杜王町 (大震災後) | 壁の目 |
まず主人公についてですが、8部の東方丈助は仮名ではありましたが、4部の東方仗助に酷似していました。
主人公の友人としては、8部の広瀬康穂は4部の広瀬康一に酷似。
キーマンとしては、4部の吉良吉影が同姓同名で8部にも登場。
物語の舞台は共通して杜王町で、大震災の前後で4部と8部に分けられます。
スタンド能力を引き出す道具としては、4部では弓矢があり、8部では壁の目が該当していました。
上記のような、さまざまな共通点があります。
【ジョジョ9部】ジョジョランズは一巡後の世界?
最後に、第9部ジョジョランズと「一巡」の関係についてみていきましょう。
結論から言ってしまうと、ジョジョランズは7、8部と同様「一巡後の世界」です。
ジョジョランズ序盤に岸辺露伴が登場!?
驚かれた方が多いと思いますが、ジョジョランズ冒頭で、あの岸辺露伴が登場してきました。
見た目や職業が4部と合致していたため、同一人物としか考えられません。
一体、どうやって登場することができたのでしょうか?
そもそも、4部の露伴が登場してくるのはおかしいはずです。
なぜなら、1〜6部の世界は終了しているはずだから。
7部以降は1〜6部のパラレルワールドであるため、同一人物がいることはおかしいんですね。
唯一、プッチに勝つことができたエンポリオだけは、7部以降に同一人物として登場してもおかしくありません。
9部に登場した露伴については、下記の考察が挙げられます。
- スタンドの力で「一巡前の世界」から移動してきた
- 「時の加速」の中、原稿の締め切りを守っていたから
- 4部と異なる人物だが、露伴の運命のパワーが強すぎて、ほぼ同一人物になってしまった
スタンドの力で「一巡前の世界」から移動してきた
最初の考察としては、スタンド「ヘブンズ・ドア」を利用して、自身に「新しい宇宙にも到達できる旨」を記入していたのかもしれません。
本編内で自身に使用するシーンは描かれたことがありませんが、番外編では使用していたため可能性は0ではないでしょう。
「時の加速」の中、原稿の締め切りを守っていたから
また、「時の加速」についていけた可能性もあります。
6部の最終シーンで、「時の加速」によって締め切りに間に合わない漫画家が描写されていましたが、露伴自身は間に合わせることができたようです。
漫画家としての執念によって「時の加速」にもついていき、新しい世界に到達してしまったのではないでしょうか。
4部と異なる人物だが、運命のパワーが強すぎて、ほぼ同一人物になってしまった
最後に考えられるのは、「全くの別人」という説です。
他の人々と同様、パラレルワールドになったことによって別人となりましたが、露伴の運命の力が強すぎ、結局ほとんど同一人物になったと言う説です。
いずれにせよ、これからの展開や心理描写によって、同一人物なのか・否かが明らかになっていくでしょう。
ジョジョランズが一巡前の可能性はない!
9部の「ジョジョランズ」が「一巡前の世界」である可能性は、ほとんどありません。
なぜなら、「一巡前の世界」は宇宙の終焉(特異点)を迎え、消滅してしまったから。
無かったことになったわけではなく、パラレルワールドとして7部以降の世界に影響を与えてはいますが、その存在は完全に消滅しています。
よって、第9部「ジョジョランズ」は「一巡後の世界」となります。
ジョディオ・ジョースターは一巡後のジョルノ・ジョバァーナなの?
最後に、9部の主人公「ジョディオ・ジョースター」と、5部の主人公「ジョルノ・ジョバーナ」の関係についてみていきましょう。
結論から言うと、ジョディオはジョルノの生まれ変わりである可能性が高いです。
「一巡前の世界」の歴代ジョジョは、7部以降のパラレルワールドで適宜登場していますが、承太郎とジョルノだけが未だ登場していません。
よって、承太郎かジョルノのどちらかが、9部の主人公ジョディオに該当する可能性があります。
可能性としては、ジョルノの方が高いように思われます。
挙げられる理由は、以下の通り。
- 9部の家系図で承太郎の位置に「吉良吉影」がいる
- 少年同士という共通点
- ディオとの関連性
- 共通してギャング集団に所属
最初に挙げられる理由は、9部で公開されたジョースター家の家系図です。
承太郎の位置である「ジョセフの孫」の場所には、「吉良吉影(味方)」がいるため、承太郎が9部に登場してくる可能性は低いのではないでしょうか。
次に挙げられるのは、「少年同士という共通点」です。
ジョディオは、ジョルノと同じ15歳ということが分かっています。
また、「ディオとの関連性」も理由の1つに挙げられます。
ジョディオは名前に「ディオ」が入り、ジョルノはディオの息子という共通点がありました。
最後に挙げられるのは、「共通してギャング集団に所属している」という点です。
ジョルノもジョディオもチームを組み、ギャング集団に所属しています。
まとめ
ここまで「一巡」をテーマに、さまざまな点を解説させていただきました。
内容をまとめると、下記のようになります。
- 「一巡後の世界」とはプッチによって誕生した「新しい世界」のこと
- エンポリオがプッチを殺害したことで消滅
→「一巡する前の世界」のパラレルワールドになった - 1〜6部が「一巡前の世界」
- 7〜9部が「一巡後の世界」
このようになりました。
かなり難しいテーマではありますが、皆さんの理解の一助になれれば幸いです。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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